【漫才】参考書はボロボロなのに3回落ちているベテランおじさんとの遭遇

高山家の真骨頂である「日常の細かすぎる人間観察」と「会場を一瞬で引き込む圧倒的なリアリティ」を前面に押し出し、客席の期待感をしっかりと高める長尺の紹介ナレーションです。
「さあ、続いて登場するのは、圧倒的な表現力と人間観察の妙で客席を爆笑の渦へと巻き込むこのお二人!街で見かける『ちょっと気になる人』や『誰もが一度は遭遇したことのあるシチュエーション』を、まるでその場に本人が現れたかのようなリアリティで描き出す、まさに名人芸の持ち主です!
本日披露していただく漫才のテーマは、『資格試験の会場』。
試験会場特有のあの独特で重苦しい空気感の中、ボソボソ声で何を言っているかわからない試験監督、やたらと威圧感のある試験監督、そしてなぜか参考書がボロボロで頼んでもいないアドバイスをくれる『ベテラン感満載のおじさん』まで……! 癖が強すぎる人々を絶妙な間とリアルすぎるモノマネで次々と演じ分けていきます!
みなさんもぜひ、自分が試験会場に迷い込んだかのような臨場感とともにお楽しみください!
それではお呼びいたしましょう、高山家のお二人です!大きな拍手でお迎えください、どうぞー!」

○漫才:資格試験の会場
コンビ:中川家(強・寛二)風
強: どうもー、高山家です。お願いします。
寛二: はい、お願いします。
強: いや、大人になってからの資格試験って、あの独特の空気感がしんどいよね。
寛二: ああ、わかるわ。なんか、人生かかってるおじさんとかいっぱいおるしな。
強: 会場に入った瞬間の、あの試験監督の喋り方とか、独特じゃない?
寛二: おるな。やたらと声が小さくて、何を言ってるか分からんタイプな。ちょっとやってみてよ。
寛二: (教壇に立つ仕草をして、ボソボソとした低音で)「……えー、本日はね……危険物取扱者の……乙四の試験に……お越しいただき……。えー、机の上のね……受験票と……身分証を……。……あ、そこの方……おにぎり……しまってください。……試験中は……食べられません……」
強: 聞こえるかい。おにぎり食ってる奴もおらんやろ。
寛二: 「……それでは……問題用紙を……配ります……。配られたら……伏せたまま……。……あ、そこの方……透かして見ないでください。……執念が……すごすぎます……」
強: 必死やな。
強: 逆に、やたらと威圧感のある試験監督もおるやん。
寛二: (急に胸を張って、会場を鋭く見渡しながら)「はい、ペン置いて! 筆記用具以外は全部カバンにしまって! カバンは足元! イスにかけない! はい、そこのお父さん、鼻すするの禁止! 周りの集中力が削がれるから! 鼻水は……自己責任で飲み込んで!」
強: 無茶言うな。
強: 会場に一人はおるよね、やたらと「ベテラン感」出してるおじさん。
寛二: おるわ。参考書がもうボロボロで、付箋だらけのやつな。(おじさんの真似をして、独り言を言いながら)「……ふーむ、去年の傾向から行くと……ここは『毒劇物』の性質が……。……あー、なるほど。……おい、兄ちゃん。これ、出るぞ。……この三ページ目の注釈、ここが山や。……俺は三回落ちてるからな。……説得力が違うやろ」
強: 落ちてるんかい。勉強しろよ。
寛二: (試験開始の合図の後、激しく計算機を叩く真似)「……ダダダダダッ! ガシャッ! ……ダダダダダッ! ……よし。……あ、間違えた。……全部、消さなあかん。……あ、消しゴム、忘れた。……兄ちゃん、ちょっと半分……ちぎってくれへん?」
強: 貸したるわ。
強: 試験が終わった後の、あの開放感もいいよね。
寛二: (試験終了後、駅までの帰り道で)「……あー、終わった終わった。……兄ちゃん、さっきの五番の答え、何にした? ……え、『三番』? ……嘘やん。……俺『全部』って書いたで。……選択肢にないけど、余白に書いたったわ。……これが経験の差や」
強: 経験の差で不合格やな。
寛二: 「……まあ、ええわ。……今からちょっと、駅前の居酒屋で『自分へのご褒美』や。……受かってもないのに、乾杯や!」
強: 呑気なもんやな。もうええわ。
強・寛二: どうもありがとうございました。

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